ご存知ですか?ジェネリック医薬品

 最近、薬局の窓口で「ジェネリック医薬品を希望されますか?」と必ず質問されると思います。ジェネリック医薬品をご存知の方が多くなってきていますが、なんとなく勧られたから使っている…という方もいらっしゃると思います。

 今回は、ジェネリック医薬品についてお話しします。

 ジェネリック医薬品とは後発医薬品とも言われ、新薬(先発医薬品)の特許が切れたあとに製造、販売される医薬品のことです。
新薬の開発には何百億円の開発費がかかっています。一方、ジェネリック医薬品は開発費を抑えることができるため、お薬の値段が安くなります。お薬によりどの程度安くなるかは異なりますが、お薬代が安くなるのは一番のメリットですね!
患者さんの負担が減るのと同時に国の医療費の負担も減らすことができます。

 でも、安くなると品質が下がるのではないかと不安になる方もいらっしゃいます。

 ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同一の有効成分が同一量含まれ、同等の効き目があります。先発医薬品と異なる添加剤が使用されることがありますが、有効性、安全性及び品質については国が厳格な審査の上、承認されています。
 また特許がきれる間に製剤技術(お薬の形をつくる技術)も向上し、先発医薬品には錠剤しかない薬に粉薬ができたり、光に当ててしまうと分解してしまうお薬が光にあてても大丈夫になったり、苦い粉薬が甘くのみやすくなったりと、とてもいい薬がジェネリック医薬品として登場しています。

 一つの先発医薬品に対して多いもので20社以上のジェネリック医薬品が発売されることもあります。かくの木薬局では、その中から患者さんが最も安心して使える医薬品を選んでいます。

 ジェネリック医薬品に変更するには、「ジェネリックには変更しないでください」という欄に主治医の先生のサインがなければ、患者さんの意志で変更することができます。ジェネリックが発売されていないお薬もありますので、薬局でご相談ください。

 今回は少し難しいお話になってしまいましたが、ジェネリック医薬品に関してご質問がございましたら、お気軽にスタッフにお申し付けください。(K)